釣具店従業員の皆さまへ”出来る店員三要素”

気温の上昇とともに水温も上がり、釣果に期待が持てる今日この頃、皆様方のお店の調子はいかがでしょうか?釣具市場もこれからが本番、絶好の好機が訪れる前に店内を再確認し、売り場の作成を整えましょう。そして、スタッフ力の向上も大切なポイントです。

磨き上げよう、三要素の力!

お店にとって重要なのは「商品構成・店内レイアウト・スタッフ力」です。今回のテーマは”スタッフ力”を取り上げたいと思います。出来る店員の三要素を深堀りし、釣具店店員に応用して行きます。

1:人間力

人間力とは、人と人との信頼関係を築くための、基本的な人間性を指します。誠実さと責任感があり、信頼性と柔軟性を持ち合わせ、忍耐力が高いことです。そして、一番重要なのが、向上心と推進力なのです。常に前向きで意欲的に行動し、学習することが出来る事と、人を巻き込みながら物事を推し進める力が必要なのです。そこで釣具店の店員が、人間力を高める方法を考えたいと思います。先ずは、貴方がなりたいと思う理想の釣具店の店員をイメージし、日常の行動や振る舞いにおいて意識し続けることです。釣具の世界で成功した具体的な人物をロールモデルとし、貴方の将来像を描いてみます。特に、直接会ったことがなくても、著書や記事などから人間力の観点で見つけましょう。具体的には現場の一店員から店長に昇格し、本部役員にまで昇進後に代表取締役社長にまで上り詰める等、店員からの成功者を探してみましょう。そして、行動パターンを意識し、あの人ならどうするだろうかと考えることで、成長していきましょう。

2:技術力

店員の技術力とは、販売に関わる課題分析力や接客とスタッフ間のコミュニケーション力等、販売活動に直接つながる専門スキルを指します。その中でも私が重要視するのが、課題解決技術です。釣具店の中にもたくさんの課題があり、日々の業務において一つずつクリアしていかなければなりません。販売での課題として、釣りの世界はシーズンでの商戦が勝敗を分け、短期間での売上アップが求められます。釣果と商品供給の情報収集が重要で、釣れている時期に売れる分だけ仕入れする能力が求められます。接客の課題としては、クレーム対応力です。ピンチをチャンスに変えるスキルは、大きく売上に左右します。大切な顧客を怒らせて失うか、上手に良い対応で顧客化に結びつけるかでは、天と地ほどの差が生じます。大切な情報は勝手にやって来ません。向上するため常に意識しないといけないのが、顧客と仕入れ業者とのコミュニケーションです。店舗のスタッフだけの情報収集は限りあり、スピード感のあるリアルな情報は日々現場で釣りをしているお客様です。そして、商品在庫や流通の状況を把握している、仕入れ業者の担当者です。いざという時に頼れる担当者を持つのも、大切な技術なのです。また、接客技術の向上も体験と学習です。実際のクレーム対応での失敗を活かすために、書物で調べたりして、成功例を探し求めて次回に活かすのです。そして、自分なりに対応技術を習得すれば、いろんなクレームの場面で応用が効くのです。実体験が、全ての始まりなのです。その体験を、生かすも殺すもあなた次第なのです。

3:知識力

釣具店の店員の知識力と言えば、釣具市場の動向、釣人のニーズ、釣具の商品知識など、釣り用品の販売に必要な情報を把握し、活用できる力です。営業力の本質と言われる知識力、これを鍛えなければ、店員として成り立ちません。そこで、貴方が取る行動として最初に考えてほしいのが、本物の知識を得ることです。すなわち、使ってみることと、体験してみることなのです。具体的には新商品を使用し、その製品に最適な釣り方で釣ってみる。そして、貴方が使用してみた感じから、疑問点や改善点を見出しましょう。また、優れた点や利点などの発見も忘れないで下さい。リアリティこそ、知識力が身に付くのです。その際に身についた釣りの技術も、貴方の知識力を高めていくのです。釣りの世界は、魚と実線することと、実践的に新たな釣りにチャレンジすることで、釣りの知識をアップデートするのです。

三要素を高め、求められる釣具店のスタッフに近づきましょう。出来る釣具店の店員の最終目標は、顧客と仲間に愛されて、信頼される人になることです。

皆様のご活躍、心より期待し願っています。